地味滋味べんとうとは?
子どもたちが幼い頃から社会人になるまで、毎日おべんとう作りをしていました。そのおべんとう作りを卒業して、今度は自分のためだけにおべんとうを作ることになりました。
お昼休憩もままならない動物病院勤務の頃は、作っても食べることができない日もあるし5分でかき込むこともよくあったので、パンくらいですませたり、持って行ってもかなり手抜きの代物でした。
専門学校に転職してからは、やっぱり時間がないときもあるものの、時間をずらせばおべんとうを開くくらいの時間はできたのと、前夜や当日の朝に作る時間のゆとりも生まれたので、自分だけへのおべんとう作りが始まりました。
毎日のごはんの支度に夏には夏の冬には冬の食材を意識して用いるようになったみたら、自然とおべんとうも地味な彩りになってきました。
でも、その彩りがなんとも心地よくてホッとして今では人工的な色彩や季節外れの色を使わないようになりました。
茶色い色ばかりのおべんとうは普通には敬遠されがちですが、茶色の中の緑や白や黒ははっとするほど鮮やかで、いつも四季折々の彩りの妙に心を動かされています。
地味だけど滋味。
そんな食材を好んで使っていたら、地味滋味べんとうになりました。
よく、「ちっとも地味なんかじゃないですよ!」と言われますが、インスタでたくさん投稿されるキャラ弁や赤黄ピンクがあふれる華やかなおべんとうに比べたら、かなり地味。それでも、地味に見えないのは、四季折々の野菜たちが表すとっておきの季節の彩りのおかげです。
地味滋味べんとう3つのルール
ベジが9割、魚やお肉が1割のゆるベジべんとうが今の自分にいちばん心地よい配分です。お肉や魚は晩ごはんに多めに使うので、お昼は野菜がメインです。
作るときのルールは3つ
- 季節の色と食材を大切に
- アルミホイルやプラスティックの仕切り容器は使わない
- 彩りだけにミニトマトを利用しない
あとは可能な限り、「まごわやさしい」を基本にして食材をできるだけまんべんなく取り入れること。
作れないときは潔く作らないこと。
とにかく、おべんとうの蓋を開けたときの自分を思い浮かべて、午後からの自分への応援のために心を込めて作ります。
大阪のお料理教室『茶飯事会』
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