そら豆〜私の好きな旬の味〜
そら豆が旬真っ盛りです。
生から使うお豆さんの中でいちばん好きと言ってもいいくらいそら豆がお気に入りです。
ぷっくりと張りがあってつやつやのきれいな緑のさや。
開けるとふかふかのお布団に埋もれているそら豆たち。
それを眺めているだけでシアワセな気分になれるのは、この季節だけのお楽しみです。
2ヶ月も出回っていない菜の花と違って、豆たちの旬はとっても長いのがうれしいこと。
それもそのはず、初春の九州を皮切りに、季節の移り変わりと共に産地も東北まで少しずつ北上を続けるから。
そんなそら豆を見るたびに思い出すのは小さい頃に読んだお話の本です。
グリム童話だったのか、それとも日本の昔話だったのか、もうちっとも定かではありませんが、そら豆が何かで笑いすぎてお腹がはじけてしまい困っているところを、通りかかった仕立屋さんに縫ってもらったと言う内容。黒い糸で縫ってもらったものだから、そら豆のお腹には黒い筋が入っているのだと。
当時のわたしは本物のそら豆を見たことがなくて、お腹に黒い筋のあるそら豆をいつか見てみたいとずっと楽しみにしていたのに、いざ本物に出会ったら、黒い筋はお腹にではなく頭?にあったものだから、子どもごころにちょっとがっかりしたのが懐かしい記憶です。
わたしのそら豆料理あれこれ
それでもやっぱり他のお豆とは違う愛らしいかたちをしているそら豆は、今でもわたしにとっては春から初夏のトップアイドル。
ハレの日からケの日まで、お料理にもたくさん使わせてもらっています。
《ひらめのそら豆揚げのサクッとレシピ》
- そら豆は薄皮をむいて生のまま細かく刻む(5mm角くらい)
- ひらめの切り身に小麦粉を薄くまぶし、卵白をくぐらせて刻んだそら豆をしっかりと押さえてまぶしつける
- 170℃の油で静かに揚げる
《甘酒ドレッシングのレシピ》
- 甘酒:大さじ2〜3(甘さや濃度による)
- 油(太白ごま油、またはこめ油)大さじ2
- 米酢大さじ2
- 塩(または塩麹):少々
- お好みで、茹でたキヌアを混ぜるとプチプチ食感に
この他にも、そら豆ごはん、そら豆のポタージュなどなどご紹介できていないものもたくさんあります。
揚げてもよし、茹でても焼いてもそのうま味が損なわれることなく口いっぱいに広がるそら豆。
そのカワイイ姿をもうしばらくは見続け味わい続けることができるってうれしいです。
旬を楽しむ。
忙しい毎日だからこそ、食卓から季節を感じてみませんか?
投稿者プロフィール
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料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。
「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。
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