やって来ました春の女神〜三島独活でごはん会〜
今年もなにわの伝統野菜のひとつ「三島独活」が我が家にやってきました。
貴重でおいしい春の食材が届くからには、とお友達を呼んでごはん会、春のたよりのおすそ分けをしました。
ごはん会のメニューは
- 三島独活と季節の果物のひとくちおいなりさん
- マスカルポーネ入り大福豆クリーム
- 春色生春巻き 地からし酢味噌ディップ
三島独活とせり
菜の花と卵焼き - そら豆と三島独活の酒粕レモンソテー
- 独活皮とベーコン、お揚げのきんぴら
- 三島独活とセロリと素干し桜えびの揚げ春巻
- 三島独活と肉団子のすき焼き風
- 三島独活といちごのベジばらずし
- 三島独活のお吸い物
続けては、おなじみの家庭料理が続きます。
三島独活の美味しい食べ方のトップに入るのはすき焼きと揚げ物。
今回は、肉団子のすき焼き風 と 春巻きにアレンジ。
食卓で作り上げるのではなく完成させてから食卓に運んでくるすき焼き風の煮込みには、予め焦げ目がつくくらいに表面を焼いておいた肉団子が便利です。
中身がなにか全く不明の揚げ春巻きの写真ですが、深めの揚鍋を使ったので、全体が均一に美味しそうに揚がりました。
中身は三島独活、セロリ、そして駿河湾産の素干し桜えび。それぞれが個性的な風味ですが、不思議とマッチしてとってもおいしいのです。
この組み合わせのかき揚げも最高ですよ。
捨てるところなど一つのない三島独活。
独活の皮や切れっ端は、きんぴらに。
薄揚げとベーコンをごま油で炒めて、独活を加えたら、かえし(しょうゆとみりん)を加えてジャジャっと炒め合わせて黒胡椒を振ったら出来上がりのシンプルメニューです。
そして、今年の三島独活で一番作りたかったのが、このいちごを使ったばらずしです。
いちごと三島独活の相性の良さはすでに昨年のうちに確認済み。
輪切りにしたいちごの大小の断面が次々と頭に浮かんできたので、よし!もうばらずしは輪切り尽くしでいこうとずっと心に決めていたのです。
試作もなしにぶっつけ本番で作ったベジばらずし。
3月らしい彩りの可愛いばらずしになりました。
会の後半には生産者の千提寺ファーム 中井優紀さんが来てくださり、三島独活の紹介と生産にまつわる興味深いお話を伺うことができました。
三島独活のことをすでに知っていた人も初めて耳にした人も優紀さんのお話にどんどん引き込まれていって、食の安全性や環境問題に至るまで話題は尽きず会話も尽きず、主催する私もうれしい実りあるごはん会となりました。
ごはん会を開くときにいつも思うことがあります。
みんなで囲む食卓は、お料理のお披露目の場ではなく、豊かな会話があちらからもこちらからも優しく穏やかに飛び交う場所。みんなの知恵が集まったり、楽しい情報を交換したり、さまざまな感情や感動を共有したりできる場所。そして、参加してくださるみなさんが、来てよかったとお腹と心を満たして帰ってもらえる場所。
私が作るお料理は、それを盛り上げるためのもの。そしてこっそり、心と身体の栄養にもなっている。
今回は、参加のみなさんはもちろん、主役の三島独活と生産者の中井優紀さんのおかげで、思い通りの素敵な会にしていただくことができました。
ありがとうございました。
三島独活と生産者である中井さんファミリーについては、こちらをご覧ください。
→http://7star-media.com/mishimaudo/
中井さんの経営する千提寺farm.のホームページはこちら
→https://sendaijifarm.theshop.jp/about
最後は、おもたせのお菓子たちで女子会らしく締めました。
投稿者プロフィール
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料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。
「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。
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