ベランダ掃除で心の吹き溜まりも掃除しました〜こんなときこそ、暮らしごと

長かったような、あっという間だったような3月が終わろうとしています。

予定外に手に入った長い自宅生活、腐っていないでこんなときこそ、とごはん作りと並行にやろうと決めたのは、暮らしごとの数々です。

掃除に部屋の模様替え、そして少し早めの衣替え。

いつも「時間がない」を言い訳に後回しにしていたのだから、時間がたっぷりある今は、もう実行するしかありません。

「どうせやるなら、楽しくね」を合言葉に早速今日はベランダの掃除に取り掛かりました。

猫の額ほどのベランダの四分の一くらいの面積を独り占めしているのはもみじの鉢植えで、20年以上前からずっと枯れずにいてくれるわがやのシンボルツリーでもあります。

夏には「青もみじ」、秋には美しい「紅葉」として茶飯事会の食卓には欠かせないもみじですが、散りゆく落ち葉の量ときたら、こんな小さな鉢植えの木でもなかなかたいしたことになってしまいます。

毎日はらはらと散っていくのを掃除していてはめんどくさい、いっそのこと全部散ってしまってからまとめて落ち葉を片付けよう、と思っているうちに冬になり春が来て、夏が巡り…

なので、わが家のベランダにはほぼ通年、どこかにカサカサの色あせたもみじの葉っぱが吹き溜まっているというわけです。

吹き溜まりを見るたびに、急いで見て見ぬ振り。でも、もやもやした気持ちが今度は自分の心の中にも吹き溜まっていくのがわかりました。

今日は時間がないし。 今度のお休みには必ず。

そうやって先延ばしにしてばかりの自分に対して「情けない」という気持ちの吹き溜まり。

今日は、ベランダの鉢植えやコンテナやゴミ箱を移動させて隅から隅まで大掃除。枝の剪定や雑草抜き、排水溝掃除まで済ませました。

あ〜、きれいになるのって気持ちいい。

終わる頃には、心の中の吹き溜まりもいつのまにかお掃除されて、風通しがうんとよくなりました。

暖かかったここ数日のうちに、今年ももみじは無事に芽吹き、ヒメウツギの鉢植えには、葉っぱどころかすでに花芽までが小さな顔を覗かせています。

世の中の人の暮らしに何が起こっても、季節は変わらず巡ってくる。

今は、その変わりない自然の営みが無性に愛おしくなりますね。

明日は晴れ間が出るとの予報、衣替えの洗濯をしようかな。

こんなときこそ暮らしごとで、心に晴れ間をのぞかせましょう。

投稿者プロフィール

清水かおり
清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。