清明〜見上げることって気持ちいい〜

4月4日。

運動不足の解消と気分転換に、今朝もおさんぽにでかけた近くにある万博公園。

朝から暖かくて上着もいりません。

公園内の桜は、まさに満開。

いつもなら人の多さに辟易して足早に通り過ぎる桜並木も、今年は特別な思いを込めてじっと見上げてしまいます。世の中に平安が戻るのを願ってみたり、そのかわらない美しさに少し切なくなってみたり…。

そんな桜並木から少し離れた池の畔に若葉の美しい1本の木が立っているのに気がつきました。何度もここには来ているのに、初めて目に留まった佇まいでした。

若葉のみずみずしい色に思わず引き寄せられて近づいてみると、それは若葉ではなく枝という枝にぴったりとくっついて咲く若草色の花でした。

緑色の桜?いや桜の花のつき方とは違うし…。

もう少し近くで見ようと木の真下に立って見上げたとき、青空とその花の色のコントラストの美しさにおもわずはっとさせられて、今日が二十四節気の「清明」の始まりだということを思い出しました。

清明

清浄明潔〜すべてのものが清らかで生き生きとした様を表す季節の言葉だそうです。

青く澄んだ空のもとで、草や木の芽が育ち、花が咲いて、春の命がみずみずしく輝く季節の始まり。

今日の空の青とこの花の若草色は、まさに「清明」の色の組み合わせ。

満開の桜よりも清明の始まりにふさわしい木をみつけてちょっとうれしくなった私です。

パソコン仕事にしろ台所仕事にしろ家事仕事にしろ、ほとんど下を向いてすることばかりで、何かを見上げるということをこのところ少し忘れていました。

ああ、見上げることって気持ちいい。木々でも空でも。

顔をあげると自然と大きく息を吸って深呼吸ができることにも気がつきました。知らないうちに笑顔にもなっています。 

よおし、うちでもベランダから空を見上げるぞ!

こんなことをあらためて感じられるのも今のこの予断を許さない状況のせいだとしたら、この状況も悪いことばかりではないようです。

二十四節気を肌で感じることは日頃なかなかできないものですが、今日ほど「清明」という言葉の持つ意味を身近でありがたく感じたことはありません。

心の中も今日から「清明」に。

今日の日にこの木と出会えたことに感謝しようと思います。

投稿者プロフィール

清水 かおり
清水 かおり
料理家。 だしソムリエ1級。 ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、季節を感じる食卓を分かち合うごはん教室開催やごはん作りの家庭教師、出張一日社食など、誰かの食卓をシアワセにするための活動を展開中。

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