やさしい夏色

赤いパプリカやトマトの真っ赤なビタミンカラーは、暑い夏を明るく元気にしてくれますが、実のところ、最近のわたしはみょうがやずいき、もも、いちじくのようなやさしい赤みにここちよさを感じます。

アジアへ毎年のように旅していたときには、真っ赤な野菜が恋しくて夏には多用していましたが、日焼けもせずに海へも行かないで涼やかに過ごす夏にはピンクがかった優しい色が甘とうのみどり色やなすの紫にしっくり来るような気がします。

その日の気分だけでなく、暮らし方によっても野菜の好みが変わってくるのってちょっとおもしろいなと思います。

この透明感のある赤も見惚れる美しさですね。

一昨日すでに立秋を迎えて、気づけばいちじくもずいぶん出回ってきました。

例年なら、立秋になれば、まだ暑い夏の中に秋の気配を見つけ始めるのですが、今年はもうしばらくは真っ盛りの夏をゆっくりと楽しんでおこうと思います。

 

投稿者プロフィール

清水かおり
清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。