彼岸花

ちょうど見計ったかのように、いつも決まってお彼岸の頃に咲く彼岸花。
ふだんは全くに気配を消して、盛りには赤い血のように鮮やかに花を咲かせる不思議な花です。
人気のない畦道で群れをなしながらも、だれにも媚びずにひっそりとしかし華麗に立ち並ぶその佇まいにこの花の美学を見るようで、わたしはこの花が大好きです。

「ごんは、村の墓地に行って、六地蔵さんのかげにかくれていました。… 墓地には、ひがん花が、赤いきれのようにさき続けていました」
大好きではあるのに彼岸花を見ると、どこかにごんぎつねがひとりぼっちでそっと潜んでいそうな気がして、いつも切ない気持ちになるのです。
投稿者プロフィール

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料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。
「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。
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