クリスマスツリーは形を変えても

こどもたちが巣立ってからしばらくずっとスルーしてきたクリスマスツリーを、2年前からまた飾るようになりました。

きっかけは、孫の誕生でした。

予定日が2年前の12月25日。

生まれてすぐに分かるわけなどないのに、この世に誕生してきたときに、クリスマスの雰囲気の中で母になる娘ともどもお祝いしてやりたいと思ったからです。

クリスマス。

それは幼い頃のわたしにとっても1年で特別にワクワクする行事でした。

お正月なんかよりもずっと。

12月になったら、クリスマスツリーを出してきてせっせと飾り付けをしたものです。

同年代の方なら記憶にあるでしょう、モールでできた、ひげの真下まで足が裂けているへんてこりんなサンタクロースやろうそくの形のオーナメント

何色もの派手なデコレーションライト。 仕上げはお決まりの白い綿の雪。

ちょっと笑ってしまいそうな昭和のツリーの飾りつけですが、思い出すとクリスマスの朝のドキドキもいっしょに遠い日の記憶として蘇ります。

そんなツリーの飾りつけを卒業し、再開したのは結婚してこどもたちが生まれてからのこと。

親になってからのクリスマスは、慌ただしさが半分以上。楽しみよりも義務感が勝っていたのが正直なところ。

それでも毎年どんな飾り付けをしようかと思いを巡らす時間には、たしかに自分のこども時代のワクワクをもう一度味わい直しているというしあわせな実感がありました。

そうして今が三度目のツリーの登場。

夫婦ふたりの住まいでは、ツリーもデコレーションもすっかり小さくシンプルになりました。

義務でも慣れでもなく、今はただただ季節の楽しみ。

クリスマスツリーの下でプレゼントを開けるこどもたちはもういませんが、その柔らかい光を通してたしかに見えるのはあの頃のこどもたちの笑顔です。さらにその向こうには、こども時代のわたしの思い出まで。

クリスマスツリーは時代を超えて姿を変えても、時を重ねた家族の思い出が宿ります。

今年は、クリスマスの食卓に娘家族を呼ぼうかな。

 

 

投稿者プロフィール

清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。

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