暮らしの中に暦を見つける〜立夏〜

5月6日

今日は二十四節気の立夏。

清明、穀雨と美しい響きを持つ季節が、西へ東へと旅をしたり大型連休を過ごしたりしている間に過去へと流れ去り、今年も立夏がやってきました。

立夏ということばを耳にしても、以前は「え、やっと春になったと思ったのにもう夏なの?」と暦が先走りするのが気忙しく、まだ春を十分楽しんでいないのに、となにか納得できないもやもやした感じが残るだけだったように思います。

立夏の訪れを楽しみにするようになったのは、ある1冊の本を手にしてから。
「立夏というのは、その日から夏に切り替わるのではなくて、今がいちばん春らしいころ。これからだんだんと夏に向かう分岐点となる日」と記してあったのです。

なあんだ。 しっくりきました。

立夏だからって、春にさよならする必要はないんだ。

なんだか安心しました。と同時に「ていねいな暮らしをするには暦を大事に暦に沿って暮らさなければ」というおかしな固定観念に縛られていたことに気づきました。

へんに生真面目な私は、二十四節気を意識して暮らしたいと願うあまり、無理矢理に本来の季節を暦の季節に合わせて日々を送っていたのです。

暦を楽しむどころか、暦に支配される日々。

暦に則って暮らしを作るのではなくて、暮らしの中に暦を見つける

日本に24もある季節や72もある季節ことばの美しい意味を、暮らしの中から見つけ出してこそ、暦を楽しむことができるのだなあ、と今さらながらに思います。

そういえば、まだまだ猫たちとくっつきあって朝晩は眠りたいけれど、昨日ようやく衣替えをする気になって、今朝は掛け布団も少し軽いものに取り替えました。

今日のお昼ごはんのお蕎麦は温かいかけそばでなく、冷たいつけそばにしてみました。

ハナミズキやツツジを楽しむ日々の暮らしの中で、夏がチラチラと顔を見せ始めています。

暦と同じ、今日あたりが私の暮らしの中の「立夏」でしょうか。

わがやのベランダもみじの定点観測。この1ヶ月で、もうすっかりりっぱな青もみじです。

投稿者プロフィール

清水 かおり
清水 かおり
料理家。 だしソムリエ1級。 ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、季節を感じる食卓を分かち合うごはん教室開催やごはん作りの家庭教師、出張一日社食など、誰かの食卓をシアワセにするための活動を展開中。

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