おいなりさん三昧!〜パーソナルレッスン〜

私の自宅でマンツーマンで一緒にごはんをつくるパーソナルレッスン。

今月のNさんのレッスンテーマは「おすしを作ろう」。2回目の今日は、みんなが好きな「いなりずし」通称「おいなりさん」。

どこかご馳走感のあるばらずしや作るのにちょっと手間のかかる巻きずしとは違い、おいなりさんは庶民的で身近なおすしかもしれません。

これなら初心者さんにも作れる、とパーソナルレッスンでもみなさんにご紹介している献立でもあります。

Nさんはお料理好きで勉強熱心な方。どうせ作るならおいなりさんを極めよう、とおいなりさんばかり36個! 

大きいのや小さいのや三角形や俵型や・・・3種類のお揚げを使い、2とおりの合わせ酢で、2とおりのすし飯で、お揚げによってどんな食感の違いがあるか、すし飯の量はどのくらいあればいくつできるか、合わせ酢の違いで味に差が出るかなどなど、ちょっと家庭科実習気分を楽しみながら、最後はいつもどおり日本酒で乾杯というおいなりさん三昧のレッスンとなりました。

お揚げの準備

使ったお揚げは、正方形のいわゆる「すしあげ」として売っているもの。

  • スーパーでどこでも手に入るもの
  • 京都 森嘉のもの
  • 京都 久在屋のもの

厚みや焼き方の違いは、写真を見れば一目瞭然。

写真にはありませんが、お揚げを煮るときにはけっこうたくさんのお砂糖やみりんを使います。ここでちょっと怖じ気づいてお砂糖の量を減らしたりすると、中途半端な味になって、できあがったおいなりさんが美味しくありません。おいなりさんを作る時には、潔く甘いおいしいお揚げを炊きましょう。

すし飯の準備

おいなりさんのすし飯にも、いくつかの具材を混ぜるのがやっぱり私は好みです。

今回用意するのは、細切り昆布と炒り大豆を加えて炊いたごはんに、お手軽にちりめん山椒と炒り白ごまを混ぜ、あとは無農薬柚子の皮の刻んだものを入れたもの、大葉のみじん切りを入れたもの。

京都 うね乃さんの細切り昆布。最近は、すし飯を炊くときの必需品。炊きあがったらそのまま具のひとつとして食べられるのですから。

できあがり

わがやのおいなりさんは、おばあちゃんの頃からずっと三角型。

大きさのちがうお揚げ3種で、三角型を作って並べてみたら・・・

久在屋さんのお揚げで作ったのは、まるでクロワッサン(^^;)

俵型にしたものは・・・

細長いけれど、大きな器に盛ると存在感が光ります
こちらも久在屋さんのお揚げ。しっかりしているので上の飾り付けをしゃきっと受け止めてくれます。
圧倒的なかわいらしさでは、このいちばんちいさなうすあげの勝ち。
3種のお揚げで作るおいなりさん盛り合わせ

つまんで一口で食べられるフィンガーフードや、お重につめてぱくぱく食べてもらえる差し入れべんとうを作る時には小さなお揚げ、おもてなしの食卓を豪華に飾るときには大きなお揚げ、というように同じおいなりさんでもTPOによって使い分けるとずいぶん雰囲気が変わります。

36個のおいなりさんばかり、食卓にずらりと並べるとそれはもう壮観。

アサリのおみそ汁と日本酒を用意して乾杯したら、どれからいただこうかと迷ってしまいます。

ほんとうは、酢の配合を変えた合わせ酢の違いでどれほどおいなりさんの味が変わるかもチェックするはずが、気がついたら夢中で食べていて「どちらもおいしいですよね」という結果に。

作り方をお伝えして、ちゃんと作れるようになってもらうことがパーソナルレッスンのいちばんの目的ではあるのですが、ときにはこんなふうに作り比べや味比べを一緒に楽しむというのも、お料理レッスンの醍醐味ではないかなあと思っています。

みりんの味比べやおだしの飲み比べなどもそう。自宅でおひとりではなかなかできないことですものね。

そうそう、それから、食材や調理器具ばかりでなく、お互いに「あそこのおいなりさんが有名」とか「食べてみたけどおいしかったです〜」という美味しい情報を交換するのもこの時間の楽しみです。

Nさんのレッスンも5ヶ月が過ぎ、残すところあと1ヶ月の2回。 猫たちももうすっかり慣れました。

次は、春の食材をたっぷり使ってお花見弁当にも使えるおかずをたくさん作りましょう。

来月もお待ちしています。

投稿者プロフィール

清水かおり
清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。