そら豆な日々

そら豆が大好きです。

生豆の中では私のお気に入りランキング第1位。

大きな鞘で存在感を示し、かなり買い物バッグの場所を取るのに、いざ剝いてみたら驚くほどわずかな量になる、その贅沢感あふれるプレゼンテーションぶりも気に入っています。

2月の終わりくらいに鹿児島から始まって春が進むにつれ収穫地が北上し、6月に東北地方で終わるそら豆。

それでも、他の豆に比べたらお店に出回る数量も少なくて、新緑の季節に食卓を飾るちょっと贅沢なお豆さん、というイメージが私にはありました。

昨年のこのブログにもそら豆の話題を挙げたのですが、それは5月のこと。

2019年のそら豆のはなしはこちらです→ https://sahanjikai.com/3128

ところが今年はどうでしょう。

いつもなら4月や5月の教室で使うそら豆が、2月にはすでにたくさん出回りはじめ、今はどこのスーパーにも山積みにされているのです。

しかも手頃なお値段で。

暖冬のせいだろうか、農家さんは価格破壊で困っていないだろうか、本来の盛りの時期にはもう手に入らなくなるのでは…。

うれしい反面、いつもと違う状況にあれこれと心配になる私です。

ですが、農家さんが心配なら、そして出盛りが今年は今なのなら、グズグズ言わずにこの時期にどんどん使っておいしく食べてあげるのがいちばんだよな、とすぐに気持ちを切り替えて、今年はそら豆三昧の日々を送っているところです。

そら豆料理あれこれ

2月の初めにはもう出回っていたそら豆。

今年は予め皮をむいてから使うおかずのオンパレードです。

生そら豆の上手な皮のむき方は、くぼんだところに爪をかけて、2つに膨らんだ部分の皮を上に持ち上げると、ちょうどクレヨンしんちゃんのお尻が丸見えになるように(変な表現でごめんなさい)豆が現れます。そこをとっかかりにしてむくと、きれいに豆が露出します。

あさりと春キャベツとそら豆のクリームパスタ色々

うつぼ公園教室の2月メニューにも登場させた、春の香りがたっぷりのパスタの一皿。

春キャベツとそら豆の明るい緑色に気分もすっかり春模様です。

《サクッと(でもない)レシピ》

材料:2〜3人分

  • お好みのショートパスタ(コンキリエやフジッリやペンネリガーテなど):2つかみ
  • あさり:1パック・・・砂を吐かせてよく洗っておく
  • 春キャベツ:3〜4枚・・・ざく切り
  • そら豆:7,8本・・・さやから出して薄皮をむいておく
  • 玉ねぎ:大1/8または中1/4・・・薄切り
  • にんにく:1/2〜1片・・・みじん切り
  • 白ワイン:100ml
  • オリーブオイル:大さじ1
  • 小麦粉または米粉:大さじ1

A ・牛乳または豆乳:100ml ・白味噌:小さじ2 よく混ぜて白味噌を溶かしておく

作り方

・フライパンににんにくとオリーブオイルを入れて火にかけ、香りが立ってきたらあさりを加えてさっと炒める

・白ワインを注いで蓋をし、蒸し焼きにしてあさりの口が開いてきたら火を止め、あさりと煮汁とを分けておく

・ショートパスタは、規定の時間通りに茹でておく

・フライパンに水大さじ2くらい(分量外)を入れて強火にかけ、沸騰してきたらやや火を弱めてそら豆と春キャベツを入れて1分ほど炒めて取り出す(水炒め:途中で水が無くなってきたら、随時足す)

・同じフライパンに、オリーブオイル大さじ1を入れて熱し玉ねぎを弱火で焦がさないように炒める

・しんなりしてきたら、小麦粉をふり入れ、玉ねぎにからめるようにしてよく混ぜる

Aを少しずつ加えながら焦がさないように混ぜ、滑らかなソースを作る

・このとき、焦げつきそうになったら、その都度、火から下ろすか火を止めて調節する

・あさりの蒸し汁を加えてよく混ぜ、パスタ、キャベツとそら豆、の順にフライパンに戻してよく混ぜる

・最後にあさりも加え、大きく混ぜて完成

そら豆とゆり根、人参葉のかき揚げ

かき揚げはそら豆にベストな調理法。

必ず色々な組み合わせで作ります。

やはり、生のまま皮をむいて使います。

むいた皮も食べてしまおう

新鮮なそら豆は、むいた皮もまた新鮮でおいしそう。

しっかりそら豆の香りもするし、おだしも出ます。これを使わない手はない…。

そら豆の皮とカリフラワーのかき揚げ

皮もお豆本体と同様、むいたらすぐに使うのが鉄則。 

硬いし、すこしえぐみもある。でも新しければ気になりません。

手っ取り早く使いたい、そんな場合にはやはりかき揚げが便利です。

皮単独でもいいですが、カリフラワーと合わせると美味しさが増します。少し炒めて香りを出したクミンシードとカレー粉を混ぜた塩をまぶして食べるとさらに美味。

ビールの友にぜひどうぞ。

じゃがいもとそら豆のポタージュ

どんなにがんばっても皮は皮なので、そら豆本体の風味にはかないません。

それでも、新鮮なそら豆のむきたての皮を見ると、捨てずに食べてあげたくなります。

すぐに使えない場合には、冷凍しておいてあとからスープに使う手があります。

《超サクッとレシピ》

・にんにく、じゃがいも、玉ねぎ、それにそら豆の皮をお鍋に入れて隠し味に白味噌、ひたひたの水を加えて火にかける

・沸騰したら、弱火にしてコトコト煮たら途中で塩を

・ハンドブレンダーでペースト状に

・お鍋に戻して、牛乳か豆乳を加えてポタージュに

・最後にもう一度、味を見て必要なら塩を追加

・器に注いでマスカルポーネと茹でたそら豆をのせたら出来上がり

今年は、そら豆がたくさんお出頃な値段で出回っているので、豆そのものでポタージュスープを作るのももちろんオススメですよ。

そら豆の炊き込みごはん

そら豆はえんどう豆と違って皮が分厚いので、皮ごとのそら豆をお米と一緒に炊き込むときれいな色も褪せますし、食べても口の中に皮が残って食感が悪くなってしまいます。

なのでオススメは、先に皮ごと軽く茹でて、皮をむき、茹で汁を使ってごはんを炊いてから、茹でたそら豆を混ぜ込むやり方。

豆だけでも美味しいですが、わたしはいつも細切り昆布も一緒に混ぜ込んで炊き込みごはんを炊いています。

オススメは、京都おだしのうね乃さんの細切り昆布

これを一緒に炊けば、昆布から旨味とともにほんのりと塩気も出てくれるので味付けは何もなくても美味しく出来上がります。お好みで塩加減を。

まだまだ続く、そら豆な日々。

うちにいることが多くなってしまった今年のおもいがけないこんな時期だからこそ、早く出回ってきてくれたそら豆をうんと堪能しようと思います。

今までのそら豆料理はこちらです

https://sahanjikai.com/3128


投稿者プロフィール

清水 かおり
清水 かおり
料理家。 だしソムリエ1級。 ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、季節を感じる食卓を分かち合うごはん教室開催やごはん作りの家庭教師、出張一日社食など、誰かの食卓をシアワセにするための活動を展開中。

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