“料理リレー”で心をひとつに

#料理リレー

いまこのハッシュタグをつけた投稿がインスタグラムやフェイスブックの中で日に日に増えています。

“料理リレー”というのは今年3月の末に、料理研究家の脇雅世さんと娘の加藤巴里さんが発起人となってスタートしたステキな企画の名前です。

外出自粛が続く中、“おうちにありそうな食材3品ほどで簡単にできる美味しい料理”をご家庭にお届けできればと料理家・料理人がバトンパスでレシピ紹介をつないでいくお料理のリレー。

脇 雅世さんからの立ち上げのメッセージはこちらです。

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世界中が危機感であふれている毎日です。 今週末は外出自粛という事でおうちで過ごす時間が長くなりました。 こんな時に皆さんと料理でつながることができたらと思い「料理リレー」を試みたいと思います。 お家にある手軽な材料で簡単に作れる一品を紹介する。そして次の料理家の友人2人に思いを込めてバトンをつないでいきます。料理を生業とする私達から、ご覧いただいた皆さんがハッピーになることを願って。 脇雅世がお届けするのはイーストもオーブンも使わないピザ❗️ ①強力粉200g、塩小さじ1弱、水100ml、オリーブ油大さじ1をボウルに入れて滑らかになるまでこねたら1時間ほど休ませます。イーストが入らないのでいくら待っても膨らみませーん。 ②3等分にして約20cmの丸に冷たいフライパンの中でのばしていきます。蓋をして弱火で1分30秒、全体が乾いたら裏返して具材を乗せます。 ③今日はいぶりがっこのみじん切り20gとジャコ大さじ2をオリーブ油でカリカリに炒めたもの。緑はベランダのセリです。ピザチーズ60gとオリーブ油少しをかけて蓋をして弱火で10分で完成です。(この具材の分量はピザ1枚分。) ※残った生地は空焼きをしてから冷凍保存ができます。 お子さんとコネコネしてカリッと焼き上がったピザをお楽しみください。 🏃‍♀️次は宮川順子先生&@pari_kato #おうちで過ごそう #stayhome #料理リレー #cookingrelay #脇雅世

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バトンは、脇雅世さんから2人、4人、8人、16人…と広がっていき、大阪の東南アジア食堂「サワディシンチャオ」のオーナーシェフで友人のおぐしみきさんから私のもとに回ってきました。

もう何人にバトンが渡っているんでしょう。きっとゆうに1000人は越えている?

おうちで毎日のごはん作り、献立に悩むのは私とて例外ではありません。

ネットを見れば数多くのレシピサイトがありますが、多すぎて迷うことも多々あります。

そんなときに料理を生業にしている人たちからの「簡単レシピ」の投稿は、私自身にとってもほんとうにうれしくありがたい取り組みです。なんせ、材料3品で間違いなく美味しいものが手間をかけずに作れるのですから。しかも、みんなひとひねりあったりこだわりポイントがあったりするものばかり。

と同時に、「ごはんを作る」ことを通してみんなで心を一つにし、この難局に立ち向かおうという連帯感で盛り上げる大きなウェイブのようにも思えました。

だから、私もその仲間の一員として、小さな協力をしたいなあとバトンを受け取りました。

リレーレシピ「イタリアンひじき煮といちごのコラボ」

さて、私がバトンを受け取ってご紹介する「自宅にある3品で作れるお料理」は何がいいかなあと考えていて、いちばんに思い浮かんだのが、乾物の常備品「ひじき」でした。

自宅にある乾物の代表選手、ひじき。カルシウムなどのミネラルや食物繊維、ビタミン類の含有が豊富でしかも低カロリー。地味なルックスながら滋味あふれる味わい。

実はわたしのソウルフードでもあります。

疲れ切ったときに、必ず食べたいなあと思うもの、玄米ごはんとおみそ汁とひじきの煮物。地味だけど滋味。

そんなひじきとしめじ、ドライトマト(一般のおうちに常備はないかな、なければミニトマトで代用可)を使い、トマトやバルサミコ酢でイタリアンに味付けしたひじきの煮物といちごをコラボさせて、おつまみ向けのアレンジ自在なお料理ベースを作ります。

《材料》

・長ひじき:ひとつかみ(写真で約10g)
・ぶなしめじ:1/3パックくらい(写真は冷凍保存のもの)
・ドライトマト:1/2〜1枚 なければミニトマト1〜2個でも
・にんにく:1/2片
・ひじきの戻し汁、しょうゆ、みりん、バルサミコ酢
・いちご:適量

《下準備》

・長ひじき:水戻しして長さ1cm前後のざくぎり
・ぶなしめじ:みじん切り
・ドライトマト:水戻ししてみじん切り
・にんにく:みじん切り

《作り方》

①フライパンにEXVオリーブオイルとにんにくを入れて火にかけ、香りが立ってきたら、ドライトマト、しめじを入れて炒める
②長ひじきを加えて炒め、戻し汁大さじ2,しょうゆ大さじ1,みりん大さじ1を加えて煮汁がなくなるまで煮る
③最後にバルサミコ酢小さじ2を回しかけてさっと炒めて火からおろす
④冷めてから、いちごのあらみじん切りを加えてさっくりと混ぜる

ひじき煮といちごの相性は抜群。甘辛い味といちごの甘酸っぱさをバルサミコ酢がうまく繋いでくれます。いつもは地味なひじきの煮物が滋味深さはそのままに少しおしゃれに変身です。

さ、ここからこれを使って色々と…

《アレンジ編》

写真左 ひじきといちごのブルスケッタ…イタリアンパセリを混ぜてマスカルポーネを塗ったバゲットにのせます 

写真右 お好みの煮豆(ここではさくら豆)と合わせて豆サラダ に。市販の大豆の蒸煮やミックスビーンズで試してみて下さい

写真左 少しEXVオリーブオイルを加え、お揚げのしょうゆ焼きの上にソースとして 。 お揚げの下にレタスの千切りや水菜を敷くと生野菜も一緒に食べられます。

写真右 いちごを加えていないひじき煮に水切りヨーグルトを加えてハンドブレンダーでペースト状にし、フィンガーフードに。クリームチーズやマスカルポーネチーズもオススメです。後で出てきますが、ひじき煮だけをペーストにしても美味しいですよ。見た目はかなり地味ですが。 

その他のオススメ

  • ポテトサラダに混ぜ込んだり、ショートパスタにからめたりする
  • EXVオリーブオイルや白バルサミコ酢を足してドレッシングとして野菜にかける
  • ひじきペーストといちごのみじん切りを混ぜてサンドウィッチのフィリングにする 

▼Caや食物繊維、ビタミンも豊富なひじきとこれまたビタミンの宝庫であるいちごの組み合わせは、運動不足になりがちな今の暮らしにぴったりなうえ、黒いひじきに真っ赤ないちご🍓と、彩りでも好相性。今年はこの苺の赤色に元気を沢山もらっています。 

▼ボリュームと食感では長ひじきの方がオススメですが、芽ひじきでもかまいません。

▼きのことトマトは旨味担当、しめじは干し椎茸に替えてもおいしいです。 

▼いちごを加えると日持ちがあまりしないので、ひじき煮だけ冷凍しておけば、いつでもお手軽にお酒の友が用意できます。

▼ひじきの煮物ならいつもよく作っているという方は、そのひじきの煮物にバルサミコ酢を最後にまわしかけてひと炒めするだけでもOKですよ。にんじんやお揚げが入っていてもそれはそれでおいしいものです。煮物にいちごを混ぜるより、バルサミコ酢の一手間があったほうが絶対においしいのでこの一手間を楽しんでぜひ試してみてくださいね。

長いおうち時間を過ごしている方も、週末だけやっとのんびりできるという方も、ワイン片手の読書やホッコリうち飲み、オンライン飲み会などのお伴にぜひどうぞ。

私からのバトンは、お料理仲間で、国際薬膳師として食と暮らしのコミュニティ「コトコトの庭」を主宰する田村明子さんに渡します。

これからもまだまだ料理リレーは続くでしょう。

どうかどうかお家で過ごすみなさんの暮らしのお手伝いになりますよう。

投稿者プロフィール

清水 かおり
清水 かおり
料理家。 だしソムリエ1級。 ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、季節を感じる食卓を分かち合うごはん教室開催やごはん作りの家庭教師、出張一日社食など、誰かの食卓をシアワセにするための活動を展開中。

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