私の「おいしい」はあなたの「まずい」? 味覚をリセットするGWにしませんか

もうすぐ、GW。

緊張の中で毎日出勤されいるみなさんの中には、ようやく自宅でのんびり過ごせる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

本当にお疲れさま。

連休初日はぐっすり眠って、まずは滋味深いごはんで身も心もほっと一息ついてください。

そんなときにオススメなのが、おうちにある残り野菜やきのこを角切りにしてとにかくコトコトと煮るスープ。

これまでのお料理教室でも何度か紹介して好評でした。

味付けは塩だけですが、野菜やきのこやときに乾物の種類を多くすればするほど、それぞれから出てくるうま味が溶け合ってそれはそれは「おいしい」スープが出来上がります。

でも…。

「おいしい」とか「まずい」とかの基準は人によってちがいます。

野菜のコトコトスープは、わたしにとっては優しくてまろやかで滋味豊かな「おいしい」味。

でも、他の誰かにしてみれば薄くてぼんやりして味気ない「おいしない」味…。

だから、スープにはコンソメ顆粒っていう方も多いかもしれません。

コンソメの素は、いつでも味を決めてくれる立役者。

確かにとっても便利な調味料ではあるけれど、せっかくの野菜から出るうま味がコンソメの味に隠れてしまうのは、私はちょっともったいないなあと思うのです。

外で食べる機会も減っておうちでごはんを作ることが多くなった今、レトルト食品やカップ麺は忙しい日々の救世主ですが、毎日のように食卓に上らせているといつのまにかその濃いめの味が自分の「おいしい」の基準になってしまっていることも否めません。

それもなんだかもったいない…。

少し長い休みがとれそうなGW。食事と向き合う時間も増えそうです。

この機会に、自分の身体が本当に「おいしい」と感じる味を探す冒険をおもいきってしてみませんか?

一度自分の食生活と味覚をリセットして、食材がもつ本来のおいしさを味わい、自分基準の「おいしさ」を見つけるのです。

そんなことこんなこと、オンラインでもお伝えしたくなってきました。

写真は、先日の野菜のコトコトスープです。

《サクッとすぎるレシピ》

にんにくのみじん切り、玉ねぎ・にんじん・春キャベツ・大根・さやいんげん・原木椎茸をみんな1cmあまりの角切り、茹でたお豆、パンチェッタが1枚、そして細切り昆布。

冷蔵庫内に残っている食材たちでかまいません。 たまねぎ、にんじん、じゃがいものトリオにキャベツ、セロリそれになにかきのこ類ががあれば完璧。

たまたまパンチェッタが1枚残っていたけれど、野菜だけでもかまいません。

にんにくのみじん切りと玉ねぎを最初にじっくり炒めたら、後の材料を全部入れて塩を加え、後はただひたすらコトコトと。時間が美味しい魔法をかけてくれるんです。

最後にもう一度、必要なら塩で味を調えて出来上がりです。

昆布のうま味と野菜のうま味、椎茸とお豆のうま味がうまく溶け合ってホッとする味に仕上がりました。

投稿者プロフィール

清水かおり
清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。