はっきり言って試練ですが〜毎日昼夜のごはん作り

今日は4月の最終日。

昨年に本業の仕事を辞めてお料理教室に専念するようになってから、在宅での仕事が私の主流になっていました。

そして、今回のCOVID-19。

夫も3月の初めから在宅勤務に切り替わり、二人で自宅にいることが基本の毎日になりました。

結婚して35年。こんなに長く一緒にいるのは初めてのこと。と言っても、それぞれの時間の使い方は違うので、そこは自由にやっています。

それでも、ちょっと困るのは毎日2度のごはん作り。仕事が乗ってきたと思ったら、はい、お昼ごはんの準備。再びやっと机に向かったと思ったら、もう夕方。

ずっと外でフルタイムの仕事をしていた私は、お昼ごはんと晩ごはんをこれだけ長い期間続けて作るというのは、子どもたちが小中学生の長期休みのときにさえ経験したことがありませんでした。

自分一人なら、なんとでもなるけれど、夫とふたりぶん、毎日毎日。

最初のうちは、このシチュエーションがちょっと珍しくて楽しんでもいましたが、一月近くになってくると、だんだんと負担になってき始めました。夫も作ってはくれますが、100%任せておく訳にはいきません。(お醤油はどれ使えばいいの? あのお皿はどこ?そしてお鍋も洗ってほしい)

お料理を仕事にしているのに?

いえいえ、以前ならお料理が息抜きだったけれど、仕事もお料理となるとまして在宅での仕事となると仕事と私事のオンオフの区別がつきにくくて気分転換にはならないのです。

その上、(献立を考える→作る→食べる→片付ける)✕2に予想以上の時間を取られて、仕事時間が削られること削られること、予定していたスケジュールの半分もはかどらずに、気持ちだけ空回りする日々が続いています。

いけないいけない。

この現状をなんとか打破しないと・・・。

そこで思いついたのは次の3つのことでした。

その1)土井先生にあやかって一汁一菜のシンプルな食卓を毎日貫く……それもありだけど、さすがに毎日ではね。

その2)お店の応援を兼ねてお持ち帰りを頼りにする……それも、週に2度までかな。

そんなとき、お友達が実践している投稿を見て、これだ、と心の中でぽん、と手を打ちました。

忙しいときには、その時間すら惜しくてやっていなかったこと。

それが、

その3)うちにある食材の見える化です。

冷蔵庫や冷凍庫、食品棚にある食材を書き出して、リストアップすること。使ったものは消して、新たに購入したものを書き足して…。

なあんだ、それだけ?

そうそう、たったこれだけのことなんですが、やってみるとうれしいことに意外と効果的でした。

今あるものが見渡せるので組み合わせが考えやすいし、在庫をだめにすることも避けられます。次に買い足すものも同時にチェックできて一石三鳥。

時間にゆとりがあるときにはこれを眺めて、数日分の献立を予めざっくりと立てておくこともできるのです。

そうすれば、献立を考える、という時間を机仕事の時間にまわすことも可能だし、ごはんを作り始めようと立ち上がったときに、すでに献立が頭に浮かんでいるので動きもうんとスムーズになってきます。

家族のおうち時間が自分の仕事時間を圧迫する。

休校中のお子さんがいらっしゃるおうちでは、在宅勤務のお母さんにとっては事態はもっと深刻でしょう。

ですが、こんなに長く家族で過ごすのってきっと一生のうちに今だけなのかもしれません。考えてみたらたしかにそうなのです。我が家の歴史を振り返ってみても。

だから、この課せられた試練(たいそうですね)をプラスに変えて、ごはん作りを楽しもうと思い直した私です。

毎日のごはん作りをがんばっているみなさん、これは神様が私達に与えてくださったありがたい試練(機会)、まだやっていなければ、まずは食材のリストアップから試しにやってみませんか?

かんたんちゃちゃっとリストを作りたいから、私は手書き。
パソコンで、となると時間がすぐに過ぎてしまうから。

投稿者プロフィール

清水かおり
清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。