ひとり散歩が好きなわけ

通勤を辞めた昨年あたりから数日に一度ほど、朝のお散歩にでかけています。

運動不足解消のため。

最初はそんなつもりで始めました。

早足で歩かないと、とか、両手はこんな振り方ではだめだ、とか、自分に注文をつけながら歩くお散歩はなんだかトレーニングみたいであんまり楽しいものではありませんでした。

静かな住宅街を抜けて万博記念公園までは徒歩20分あまりの距離。

そんなわずかな間でも、うちにばかり居ては気がつかない、たしかな季節の訪れがあちこちに見つかります。

毎日見るたびに伸びている草木の若葉。

あちこちで一気に咲き始めたモッコウバラ。

今年初めて見かけたつばめ。

風のやわらかさ、花や木のかおり、鳥のさえずり…

ひとりで五感を研ぎ澄ませて歩けば、誰かと一緒に誰かの歩調に合わせて歩いていると見過ごしてしまう小さな季節の贈り物を、次々と受け取ることができるのです。

だから、お散歩にはひとりで行くと決めています。

運動不足の解消というよりも心に不足している何かをチャージする、お散歩にはそんな楽しみが潜んでいるように思えます。

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写真は、近所の池にポツポツと浮かび始めた蓮の若葉。最初は小さな1本の細長い葉巻のような形で水面に浮かび上がってきますが、やがて両側にくるくると包みを解くように開きはじめ、小さな丸い蓮の葉が現れます。

夏にはこの池は水面を覆い尽くすほどの見事な蓮池となり、秋の終わりにはすべてが枯れ果て、春にこうやってまた新たな生命が浮かんでくるのです。

これもうれしいお散歩での発見。

池の周りに張られたフェンスにかじりついて、しばらくじっと水面を見つめ続けている私はきっと変なおばさんです。

くるくると巻いた紙が広がっていくように蓮の葉が開いていきます。
毎日見るたびに増えています。
5月9日の同じ池。蓮の葉っぱはずいぶんと蓮らしくなっていました。

投稿者プロフィール

清水 かおり
清水 かおり
料理家。 だしソムリエ1級。 ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、季節を感じる食卓を分かち合うごはん教室開催やごはん作りの家庭教師、出張一日社食など、誰かの食卓をシアワセにするための活動を展開中。

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