しりしり器〜わたしのお気に入り道具〜

野菜の千切りにスライサーを使っています、というと、え〜、お料理をお仕事にしているのにいいんですか?と言われることがあります。

もちろん、いいんです。

便利な調理器具があればどんどん利用すればいい、というのがわたしのモットーです。

ただし、性能がいいこと。 

それから、頻繁に使うものであること。

それから、見た目も大事でしょうか。

その条件からいうと、スライサーは何のためらいもなく使える便利なお助け道具です。

そのかわり、選びます。

日頃は、同じ千切りでも切れ味の良い貝印のスライサーを使っています。

千切りと薄切り、おろしの4枚セットの中に千切りは太めと細めとの2種類が入っていて、用途に応じて使い分けています。

一方で、にんじんを使うお料理、にんじんしりしりやキャロットラペを作るときには、竹製のスライサーが重宝します。

なぜなら、絶妙な太さのスライスになる上に、切り口がスパッとシャープにではなくぎざぎざになるからです。

切り口がギザギザだと表面積も大きくなってドレッシングや調味液が染み込みやすくなる、そんなメリットがあるのです。

むしろ、包丁で千切りにするよりもスライサーを使ったほうが美味しくなるわけです。

だから、大手を振って包丁の代わりにスライサーを使いましょう笑

そんなスライサーの仲間に、竹製スライサーよりもたくさんの穴の開いた、しりしり器なるものが加わりました。

竹製スライサーに比べてさらに穴が大きいので、より太めのにんじんスライスが出来上がります。また、切り口もよりギザギザになりました。

手前が新しいしりしり器。穴の大きさと数が違うので、たくさんのにんじんを一度にしりしりしやすいです。

たとえば、只今オンラインレッスン開催中のいちじくのキャロットラペ。

包丁で切った場合よりもやはり味がしみこみやすいので、ドレッシングと混ぜてすぐでも、にんじんにしっかりと味がついています。

今までの竹製スライサーとの出来上がりの比較はこちらです。

竹製スライサーを使った場合。
ときどき、シュッとしたのがあるのは、端っこを包丁で千切りしたもの
しりしり器を使ったもの。切り口に細かなギザギザがあります。

竹製よりも太さと粗さが出て、お惣菜感が増しています。

そういえば、キャロットラペの「ラペ」もシリシリと同じ、「する」という意味なのだそう。

まだ試してはいませんが、ごぼうでもいい感じの仕上がりが期待できそうです。

これから秋冬に向かい、にんじんやごぼう、それに大根の出番も多くなってくるので、しりしり器の活躍が楽しみです。

投稿者プロフィール

清水かおり
清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。