甘いゆり根で甘くない茶巾絞り

秋になると「もうすぐ食べられるようになる」とワクワクして待ちわび、冬には必ず冷蔵庫に入っている食材といえば、「ゆり根」です。

あれ? それはうちだけ?

聞いてみると、ゆり根はちょっと特別でお正月のお茶碗蒸しに入れるくらいであまり使ったことがない、という人が多かったんです。

あの何層かに重なった鱗茎(花びらのような部分)の中のほうの形のきれいなものをメインに使うことが多いので、外側のちょっと形の悪いものの使いみちがわからない、そんな声も聞かれました。

なので、今回は、余ったゆり根で作る茶巾絞りをご紹介します。

ゆり根の茶巾絞りと言えばお菓子的に甘いものが一般的ですが、これは、ほんの少しの塩味のみ。

ゆり根自体の甘さと美味しさを堪能できるので、ぜひお砂糖無しで味わってみてくださいね。

余ったゆり根は、茶色に変色した部分を包丁で取り除いて、大きなものは2つに切り分け、蒸し器で10分ほど蒸します。

茹でる場合は沸騰した湯に入れて5分ほど。

今回は、かぼちゃも一緒に蒸しています

透明感が出て、指で簡単に潰れるくらい、柔らかめに蒸したり茹でたりします

必ず、触って食べて確かめてください

裏ごしをしないので、しっかり柔らかくなるまで茹でるのがポイントその1

熱いうちに塩少々(ほんとに少しで)を振り入れてすり鉢ですりつぶすか、マッシャーでつぶします

どちらもないときは、ビニル袋に入れて外から手で揉んでつぶします

お芋のようにホクホクしてきます

かぼちゃも使う場合は、一部をとりわけて、ゆでたかぼちゃと混ぜ合わせてつぶしておきます

*甘くしたい場合には、ここで砂糖を加えてよく混ぜます。

写真のゆり根の量で大さじ2のお砂糖くらいかな。

 

ゆり根だけだと、ぱさぱさして固くなるので、豆乳か牛乳を混ぜてなめらかにします

豆乳のほうがゆり根の味わいに合うと思います。

更に混ぜるとねっとりとしてきます

冷めると固くなるので、すこしやわらかめにねっとりなめらかになるように 

これがポイントその2

*万一柔らかくなりすぎたら、冷蔵庫で少し休ませると固くなります。それでもだめなら、マッシュゆり根にすれば大丈夫

茶巾(ガーゼ)の上に乗せて、絞ります。 ガーゼに包んで捻ってから、中央を指で抑えて凹みを作ります。

お店で売るわけではないので(ひとつひとつ測って重さがおなじになるようにする!)、大きさに多少ばらつきがあってもOK。

でも、どれも同じ方向に捻っておくと揃ってみえるのでそれがポイントその3

かぼちゃを混ぜた方は、ザルの目で漉して、先の細いもの(ここでは黒文字)で一部を崩さないようにとって、茶巾絞りの真ん中の凹んだ部分に飾ります

こんなめんどくさいことはできない、という場合は、

白いあんの上に黄色いあんを乗せて、黄色が真上に来るようにして絞ります

縦長にするとちょっとスタイリッシュ。おべんとう箱に入れるなら、高さに合わせた形に。

もちろん、シンプルにラップで茶巾にしておべんとうにいれるだけでも、りっぱなひとしなに。

ゆり根は、茹でて和え物にしたり、天ぷらやかき揚げにしたり、グラタンやポタージュ、たきこみごはん、と調理法も楽しみ方もいっぱい。

脇役ばかりでなく主役も張れる頼もしい食材なんです。

栄養学的&薬膳的にもすぐれた食材なので(詳しくは専門サイトへ)ぜひどんどん使ってみてくださいね。

とは言え!!

産地ではすでに収穫はほとんど昨年内に終わり、旬もあとわずか。

お正月が過ぎると、だんだんとお店にも並ばなくなります!

金時にんじんと同じです〜。

今のうちに食べつくしておきましょう。

投稿者プロフィール

清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。

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