黄色い春がやってきた

地元野菜の直売所ではまだまだ白菜や大根が主役ですが、近所のスーパーにはきゅっと律儀に束ねられた「菜の花」やいろいろな種類のなばなが並び始めています。

菜の花の姿を見ると、わたしはいつも「ああ、黄色の季節がやってきた」と心躍ります。

そう、わたしにとって2月のイメージカラーは「黄色」。

それは、春をまっさきに告げる色でもあるのです。

菜の花を筆頭に、たんぽぽやフリージア、ラッパスイセン、そしてミモザ。

早春に咲く蝋梅や黄色い副花冠の水仙に続いて、春には鮮やかな黄色の花が次々と現れます。

見ているだけで心がうきうきと明るく弾んでくるような、黄色にはそんなパワーが宿っています。

2月生まれの娘のお誕生日の花束もいつも黄色いお花の組み合わせでした。

そして、食卓にも黄色い食材や黄色いオカズが登場し始めるのもこの季節から。

筆頭はなんといっても菜の花でしょう。

ほんとうは、蕾が黄色く花開くまで置いておくと、とうが立って美味しくなくなってしまうそうなのですが、どうしても2〜3個の花はアクセントに開かせたくてついつい食べずにがまんしてしまうのはいつものこと。

葉や茎の明るい萌黄色と合わさると、食卓のそこだけに春の日差しが届いたような気がします。

写真の黄色いそぼろは、卵ではなくて、実はお豆腐。卵が苦手な方や、野菜食でいきたいなあと思われている方にピッタリのそぼろになりました。

やっぱり、黄色は元気をくれる色。

今度、このベジそぼろをかけた菜の花のおすしかミモザのおすしを作ろうかな。

このベジそぼろの作り方は、オンラインサロン内のレッスンでご紹介します。

3月には桃や桜の花のピンク色、4月は莢豆たちの若草色…とわたしの食卓のイメージカラーは続きます。

ああ、楽しみ。

みなさんも、お好きな季節ごとのイメージカラーを考えて、暮らしに食卓にぜひ取り入れてみてはいかがでしょう。

日々のごはんや暮らしごとが今よりもきっとちょっぴり楽しくなるはず。

投稿者プロフィール

清水かおり
清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。