サラメシ撮影クルーがやってきた

ブログでのお知らせがとっても遅くなってしまいましたが、月に一度、お昼ごはん作りに伺っている動物病院に、サラメシの撮影クルーがやってきました。

緊急事態宣言が出る直前の4月のこと。

 

昨年の秋に取材のお話があって打ち合わせに来てくださり、いざ撮影となった今年の1月に東京に緊急事態宣言が・・・。

やっと宣言の合間を縫っての撮影でした。

そもそも、なぜわたしが動物病院でお昼ごはんを作るようになったのか、まずはそのきっかけを少しだけ。

 

動物病院での仕事は、カワイイ動物たちに囲まれて一見楽しそうに見えますが、実は動物たちの命と飼い主さんの不安や期待とに常に向き合って頭と肉体をフルに使うハードなもの。

 

診察時間外のお昼間にも、手術や検査や往診やらが次々とあって決まったお昼休憩はなかなかとれず、食べることは後回し、気づけば朝から晩まで飲まず食わずというのも決して珍しいことではありません。

 

ついつい差し入れのお菓子で小腹を満たすという毎日。

 

だから、自分が現場を離れても、ずっと後輩たちのことが気になっていたのです。

 

追われるように流れていく時間の中で、一日に一度でもちゃんと食卓に座ってあったかいごはんを食べて、ほんのひととき身体と心を休ませられたら、栄養だけでなく次に向かう心のエネルギーもきっと充電できるのでは・・・。

 

そんな思いを口に出していたら、共感してくださる院長先生に巡り会えて、「月イチごはん」が始まることになりました。

 

今年の春で丸2年。

 

12名分から始まったごはん作りもいまでは24名分。

それぞれに取れるランチタイムの時間が違うから、お昼から夕方まで、いつでもあったかいご飯が食べられるように、休憩場所は小さな食堂に早変わり。

 

夜の診察が始まる頃に、お夜食を作り置きして帰ります。

 

ごはんで後方支援。 お世話になった業界へのわたしなりの恩返しです。

 

 

さて、今回の撮影は、食事風景のみならず診察室の中にまで入って一日かけて行われました。

 

「動物病院24時」のようなピリピリ感ではなくて、毎日一生懸命楽しく仕事をこなす院長先生やスタッフさんたちのことをいっぱい知ってもらえたらいいなあと、できあがりを楽しみにしています。

 

「NHKサラメシ」 放送は、なんと明日、6月8日(火)午後7時30分〜 NHK総合です。

 

ぜひご覧ください!

 

投稿者プロフィール

清水かおり
清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。