動物病院に昼が来た〜月イチごはん4月〜

京都市右京区の右京動物病院さんで始まることになった月1回の社員食堂「月イチごはん」

昨日は、その記念すべき第1回目の開催でした。

春といえば、狂犬病の予防接種に加えてフィラリアの予防と、日頃から忙しい動物病院が中でも1年で一番忙しい季節です。

社会人1年目の新人スタッフさんにとっては、今までの生活とあまりにも違う環境に身体的にも精神的にもへとへとになる時期かもしれません。

そんなときにどんなメニューならホッとできるだろう、喜んでもらえるだろう、と色々考えた末、今月のメインはだれでもが好きな甘辛味だれの鶏つくねに決定。 これまた好きな人の多いカレー風味をほんのり聞かせた和風だしの肉じゃがならぬじゃこじゃが。

それにいろいろな野菜と海草、豆製品を取り合わせて今月のメニューが完成しました。

  • 甘辛鶏つくね団子
  • 小松菜のフレッシュサラダ
  • 紫キャベツと長ひじき、生ハムのバルサミコマリネ
  • 人参と人参葉のごま和え
  • ほんのりカレー風味のじゃこじゃが
  • お揚げとネギ、えのきのお味噌汁
  • 白ごはん

午前中の診察を終えても、そのまま休みなく午後からの手術や入院患者さんの治療、往診、予約診療などにとりかかることはどこの病院でもよくあること。お昼ごはんをまともに食べないことが当たり前の世界・・・。

でも、それを当たり前のことと受け流すのではなく、ほんの少しの時間を作り出してでも、ちょっと立ち止まってあったかいごはんで休憩してもらいたい。

いつもなら、「もうお昼ごはん食べなくてもいいか」となるところを「あのお昼ごはん食べたい」と食事の時間を無理矢理ひねりだしてもらいたい。

そんなこと思いながら病院の医局のキッチンに立つ時間は、実は私にとってもウキウキと心弾むひとときです。

院長先生は、食事中に3度も呼び出される(^o^)

おいしい〜。これで、後半の仕事がんばれる!

独り暮らしだから、こんなたくさんの野菜が食べられるのうれしすぎる

まさか職場でこんなごはんが食べられるなんて月1回でもありがたい!

スタッフのみなさんからのこんなうれしいコメントや笑顔をいただいたとき、本当にこの仕事を始めてよかったと心から思います。。

月1回の開催なので、購入した食材は使い切るのが原則です。

使い余った食材は、お夜食用に組み合わせていくつかのオカズにして置いて帰ります。

深夜まで及ぶ診療でくたくたになったみなさんのおなかと心がこれで満たされますようにと願いながら。

  • さくらのおにぎり
  • 鶏つくね団子の盛り合わせ
  • にんじんのたらこ炒め
  • カレー風味のじゃこじゃが
  • ごぼうと絹さやの味噌マヨ炒め
  • いぶりがっことチーズ入りおとなのたまごポテサラ
  • 白ネギ焼き 酢しょうゆがけ
  • 小松菜とお揚げのかつお節炒め

ごはんで後方支援。

これからもずっと、そしてもっと。

投稿者プロフィール

清水かおり
清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。