麦秋至〜むぎのときいたる〜
麦秋
なんて美しいことば。
写真は、あるときの東京行きの新幹線の車窓から眺めた近江平野の風景です。
この季節、収穫期を迎えてまさに「小麦色」に畑を染める麦と、田植えを終え水をたたえた田んぼのコントラストが美しくて、いつもこの区間を通り過ぎるときのために右に座ろうか左に座ろうかと迷ってしまいます。
恥ずかしながら、麦がこんなに茶色く色を変えて実ることや近江平野が麦の産地だと知ったのは、最初の仕事を辞めて、自由に上京することが多くなった50歳近くになってからのことでした。
そういえば、先日久留米に行った時にも、電車や車から見えた風景は、サワサワと風に揺らぐ麦畑でした。こちらは、ビール会社と契約している大麦栽培の農家さんが多いからだと聞きました。
美しい日本の風景を西から東に東から西に楽しめるから、新幹線は窓際でおしゃべりもせずにひとり座っているのが好きです。
時間が許す限りは、できるだけ「移動」ではなく「旅」するように乗り物に乗っていたい、と願う今日この頃です。
投稿者プロフィール
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料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。
「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。
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