旬の巡りを愉しもう〜パーソナルレッスン〜

3月からスタートした生徒さんのパーソナルレッスンも3ヶ月が過ぎ、季節は春から初夏へと移ってきました。

まもなく梅雨も始まり、来週には夏至を迎えます。

今月のテーマは、「初夏から夏が旬の食材を使ってみよう」

そこで、あらためて、初夏から夏に旬を迎える野菜たちをあげてみることにしました。

ピーマン、パプリカ、きゅうり、ズッキーニ、とうもろこし、なす、ゴーヤ、しょうが、にんにく、冬瓜・・・

こうやって見てみると、とうもろこしや冬瓜以外は、スーパーでは年中出回っていて、いつでも使える野菜ばかり。

冬にだって、いくらでもきゅうりの酢の物や揚げなすを食べることができてしまいます。

でもそれではちょっとつまらない。

私の小さなこだわりは、冬に夏野菜を食べないこと。ここできゅうりが使えれば、メニューの幅が広がるのにな、と思っても、それはきゅうりが旬を迎える季節にとっておくことにしています。

「待ち遠しさ」ってワクワクすると思うから、毎日のごはん作りの中にも「季節の野菜を食べる待ち遠しさ」を取り入れたら、めんどくさいと思っていた日々の買い出しや調理が意外と愉しみになってくることってあるのではないでしょうか。

たとえ年中出回っている野菜でも、自分の中で「季節の野菜の解禁日」を作ったり、「名残の週間」を設けて食べ尽くしたり。
今が盛りと思ったら、その野菜のことが愛おしく思えて、毎日食べても不思議と飽きないし、今いっぱい食べられることにささやかな喜びをおぼえるし。

今回は、こんな私の野菜偏愛話に花が咲いて、なかなか実習へと辿り着きませんでした。

さて、今回作ってもらったメニューは、

・ラタトゥイユ・・・ズッキーニ、玉ねぎ、パプリカ、トマト、にんにくを野菜の水分と塩だけでじっくり煮込んだ夏の味です

・セロリの塩炒めの作り置きで、海老とセロリの揚げ春巻きとセロリと椎茸の塩炒め

・お弁当にも使えるカレー風味の炊き込みごはん

・ミニトマトのオイルソースの作り置き

次回の補講では、なすやきゅうりの使い回しや旬の魚の鯵を使ったお料理を一緒に作る予定です。


年中出回っていて色々なお料理に欠かせないしょうがやにんにくも、ちょうど今の時期には新しょうがや新にんにくとして、いつもの乾燥したものとは違うフレッシュなおいしさを味わえる愉しみがあります。

味わいの愉しみといっしょに、ぜひ季節の巡りを感じる愉しみも。

お料理にはお腹を満たすだけではないいろいろな愉しみがついてくること、まだまだたくさんお伝えしようと思います。


投稿者プロフィール

清水かおり
清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。