こんなときこそ、おうちごはん

今朝は少し寝坊しました。

いつもより、空が暗いと思ったらすでに雨降り。

予報のとおりではあるのですが・・・。

きのうの暖かさで咲き進んだにちがいない近所の桜を、雨が降る前に見に行こうと思っていたのに少し出鼻をくじかれました。

それならそれで仕方ない。

そんなふうに気を取り直して、今日は「作りおきの日」と決めました。

いつもなら仕事に追われて焦り気味のごはん作りも、時間がたっぷりあると思うと気持ちにゆとりが出てくるもので、冷蔵庫や食品庫の整理を兼ねて、朝からのんびりと台所に立っています。

あったあった。

いろいろな乾物。すっかり忘れていた冷凍庫の刻んだ野菜。

普段は、ほとんど作り置きをしない私ですが、切り干し大根とひじきを取り出してきて、煮物作りをはじめました。

コトコトと炊きあがる煮物たちの滋味深いかおりに、このところ少しささくれだってヒリヒリとしていた心もなんだかふんわりと落ち着いてきました。

今日のお昼は、ごはんとおみそ汁と自分好みのもうひと皿。

ソウルフードのひじきの煮物。

なんてことない一汁一菜ですが、これが私の最高のごちそう。

心が揺れたりざわついたり、こんなときこそ、自分で作って、食卓にちゃんとすわって、ゆっくりと「食事のじかん」を楽しみたい。

食べ終わる頃には、きっと穏やかな気持を取り戻しているはず。

おうちごはんには、そんな力が宿っているなぁといつもごちそうさまをしたあとに思うのです。

さ、ごはんが炊けました。

こんなときこそ、おうちごはん。

おうちごはんを美味しく食べて、今日の残りの半日をていねいに過ごそうと思います。

投稿者プロフィール

清水かおり
清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。