8月の地味滋味べんとう風景

第1回目のオンライン「地味滋味べんとう」レッスン。

参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

 

8月の地味滋味べんとうは‥‥

  • 豚ヒレ肉の葛打ち 梅肉だれ添え
  • 鯖の味噌煮缶とゴーヤと芽ひじきのごま和え
  • ズッキーニのチーズしょうゆ炒め
  • かぼちゃとドライフルーツ&ナッツのマッシュサラダ
  • 枝豆ごはん

《豚ヒレ肉の葛打ち 梅肉だれ》

豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれているので、夏の疲れの回復にはもってこい。とりわけヒレ肉は脂身が少ないので、冷めても美味しくおべんとうのおかずに重宝します。

カツにすることが多いヒレ肉ですが、今回は、油も使わない茹で肉。そのままだと風味も悪く固くなってしまうので、周りに片栗粉をはたいてゆでて、ツルンと透明な衣を着せました。

鯖缶が濃い目の味なので、こちらはさっぱりあっさりと梅だれで。

豚ヒレ肉1本を買った場合の、残りの使い切りレシピもご紹介しました。

《鯖の味噌煮缶とゴーヤ、芽ひじきのごま和え》

栄養豊富な上に、使い勝手の良い鯖缶。

特に味噌煮缶は味もついているので明けたらすぐに使えて、おべんとうには本当に重宝します。ただ、生臭さが苦手、という方も多いので今回はたっぷりの練りごまとすりごまを加えて食べやすくしました。ゴーヤと芽ひじきも加えて、栄養バランスは文句なし。

《ズッキーニのチーズしょうゆ炒め》

どんな調味料とも馴染むズッキーニは、夏のおべんとうには欠かせないバイプレーヤー。また、深くてきれいな緑色は、おべんとうの彩りを引き締めるという役割も担ってくれます。

《かぼちゃとドライフルーツ&ナッツのマッシュサラダ》

夏野菜ばかりのおかずの中に1つだけ秋を感じさせる野菜を入れると、季節の移ろいを感じることができます。8月の終わりに作るおべんとうだったので、彩りも兼ねてかぼちゃサラダを選びました。

ドライフルーツ&ナッツは常備できる「乾物」の1つ。かぼちゃしかない場合でも、これを加えることで食感と味わいの2つが重なって、シンプルなサラダも美味しくなります。

前日準備と当日段取り表

地味滋味べんとうは、朝15分でできる時短べんとうではありませんが、少しでも段取り良く作っていただけるように

  • 前日下ごしらえ・準備 と
  • 当日の段取り表

をおつけしています。

たとえば、お肉の下味、ゴーヤやかぼちゃのカットは前日の夜のうちに済ませておく

朝起きたらすぐにお湯を沸かす→かぼちゃを茹でている間にズッキーニをカットする

などです。

忙しい朝、段取り表のとおりにはなかなか進みませんが、それでも、こうやって予め流れを頭の中にあるいは文字で起こして確認しておく習慣をつけると、少しでも時間のムダを無くしてスムーズに身体が動くようになってきます。

それから、炒めるよりも茹でることを先に済ませるなど、フライパンやお鍋の調理の順序を考えておけば、移動や洗う回数も減らすことができて、エコにも繋がります。

生の豚肉は最後に調理することで、公衆衛生的な配慮も考えることができます。

地味滋味べんとうきほんのき

地味滋味べんとうレッスンを初回に受けてくださる方には、レシピと一緒に「きほんのき」プリントをお送りしています。

あると便利な調味料としての「かえし」とそれにひとつ調味料を足すだけでできるいろいろなタレの紹介、煮物の煮汁の割合や自家製めんつゆのレシピなども載せています。

ぜひご活用ください。

9月後半の地味滋味べんとうは、秋野菜が登場します。

まごわやさしい、をベースに身体にやさしいおかずたち。

来月もお楽しみに。

投稿者プロフィール

清水かおり
清水 かおり
料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。

「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。