11月のうつぼ公園教室風景
足取りの重い秋が迷いながらやって来た今年の11月。
それでも、教室のあるうつぼ公園の木々も日増しに彩りを変化させて、レッスンの初日と最終日では趣の違う姿を見せてくれました。
11月のテーマは「私に作る、うち飲みべんとう」。
明日が休日という夜、あるいは仕事が一段落してちょっと気分もゆっくり過ごせそうな夜は、気のおけない誰かや大切な人との外ごはんもいいけれど、やっぱりひとりでゆっくりと食卓に座りたいな、私はたびたびそんな風に思ってきました。
そんな時に作りたいのが、おうちでお酒をゆっくりと飲むためにいくつかのオカズをおべんとう仕立てにした「酒肴べんとう」です。
自分の好きなものばかりを詰めてできあがる、忙しい自分をねぎらうための夜のおべんとう。
というわけで、仕事も気ぜわしくなる11月は、寛ぐ夜を思い浮かべながら、「うち飲みべんとう」を作りました。
11月のメニュー
- 鶏胸肉とさつまいもの甘辛炒め
- 人参と大根の甘酒ドレッシング和え
- いぶりがっこと2種のチーズのオトナのポテサラ
- 仙台麩のみそチーズクロスティーニ
- 牛蒡と大豆ミートと金時豆のバルサミコ時雨煮
- 小松菜のスモークサーモンロールとお浸し
- そば茶とむき栗の炊き込みごはん
教室風景
教室に到着されてからすぐにお出しする今月の「お疲れさまおつまみ」は、その日の買い出しで手に入るものを使うので日替わりです。
絹厚揚げのソテー うね乃さんのお出汁パック「じん」の出し殻を使ったトッピング
柿とかぶのマリネ 柿ソース
寒い夜には、ホカホカ 乾物の養生スープ
レッスン最後の夜は祝日開催となったので、少し早めの16:30スタートでした。
この日はおしゃれな日本酒をたくさん持ってきていただいたので、ちょっと宴会風に始まりました。
6種類のおかずを作りましたが、ひとつひとつは驚くほど簡単に作れるものばかり。
おうちでは、これを一度に全部作るのではなく、どれか2つくらいにしてあとは作り置きのおかずや市販の生ハムやチーズなどを組み合わせれば帰宅してからも無理なく準備することが可できますよ。
さあ、6品目のおかずと炊き込みご飯が45分でできあがり、残りの時間でおべんとう箱につめていきます。
おべんとうは、この詰めるという作業が実は楽しみです。
日常のおべんとうとは少し違って見た目重視。ふんわりと、中高に、隙間を作って・・・。
仕上げには、こんな小さなもみじたちをちょこちょこ添えて、最後に生のもみじ葉を1枚ずつ。
自分で詰めたおべんとうは一旦蓋を閉めてテーブルセッティングをし、
「いただきま〜す」をしてからおもむろに蓋を開けますよ。
自分で作ったから中身を知っているのに、おべんとうって蓋を開けるとき、なんでこんなにワクワクするんでしょうね。
特別なテーブルフラワーはなくても、わが家のベランダのもみじと、うつぼ公園に散る桜の葉っぱと、週末のひとり旅で訪れた久留米の柿園で拾った柿の葉が食卓に彩りを添えてくれました。
お仕事終わりの時間帯にはホッとして一日の疲れをとってほしいから、うつぼ教室は軽くお酒をいただきながら作ったり食べたりできる場にしたくて、アルコール持参可にしたのですが、だんだんとそれが馴染んできて、このスタイルを気に入って教室に足を運んで下さる方が増えてきたのはとてもうれしいことです。
もちろん、お酒を嗜まない方にも、まずは調理開始の前に、おつまみで小腹を満たしてお仕事モードを一旦リセットしてもらいます。
そのうち、ほんとうに、シェアハウスのように食卓で「ただいま〜」「おかえり〜」と挨拶が交わせるようになるといいなあ。そんなことを思っています。
参加して下さったみなさん、今月もありがとうございました。
投稿者プロフィール
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料理教室「茶飯事会」主宰。食卓カウンセラー。ときどき、獣医師。
「ていねいな暮らしはちょっぴりていねいな日常茶飯事から」をコンセプトに、「おとなの飯事(ままごと)〜四季折々のばらずしの会」や季節のごはん教室、出張ごはん、など、誰かの食卓をシアワセにするためのお料理活動を展開中。
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